インフラの長寿命化を具現化する上でコンクリート内部の鉄筋腐食は重要な評価指標となる。腐食が進行すると錆の膨張圧によってコンクリートのひび割れを引き起こす。腐食ひび割れが発生すると、ひび割れ部分から劣化因子が侵入することで不導体被膜の破壊を伴い腐食反応は加速度的に進行する。したがって、腐食が進展する起点となるひび割れが発生する前段階、すなわち微細な錆が発生した初期段階においてその兆候を定量的に検知することがインフラの長寿命化を実現する上での課題である。実構造物において腐食部分を評価する点検方法に物理探査が存在する。弾性波がコンクリートおよび鉄筋界面で反射する現象を利用して、反射波の変化から内部の状態を評価する。しかし、従来の鋼球打撃等による物理探査では、エネルギーが低周波帯域に集中しているため波長が長く、初期段階の微量な腐食に伴う反射波の変化を検知するには解像度が不足していた。本研究では腐食初期の検出に最適な高周波帯域を安定して出力できるファイバーレーザーを用いた衝撃弾性波法を提案する。ファイバーレーザーが励起する弾性波の信号解析を通じて、鉄筋とコンクリートの界面における劣化が振幅に与える影響を定量的に抽出する。本論文は、ファイバーレーザーによる加振システムの基本性能および腐食進展に伴う振幅応答の変化およびその相関性の解明を実施した。

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